【初心者向け】外壁の目地とは?役割や種類、注意点まとめ
外壁の目地(めじ)とは、外壁材と外壁材の間に設けられた隙間のことです。
レンガ、タイル、サイディングなどの外壁材を張り合わせる際、
外壁同士がぶつかって外壁材が破損しないように一定の間隔を空けて施工します。
この隙間が目地であり、その役割は建物の耐久性を維持する上で非常に重要なものとなります。
こちらの記事では外壁の目地の役割や注意点についてご紹介致します。
▪️外壁の目地が必要な理由
1.防水性の向上:目地は、雨水や湿気が建物内部に侵入するのを防ぐ役割を果たします。
特に、シーリング材(コーキング材)と呼ばれる材料で目地を充填することで、高い防水性を実現できます。
2. 外壁材の収縮によるひび割れ防止:外壁材は、温度や湿度の変化によって膨張したり収縮したりします。
目地は、この収縮を吸収し、外壁材のひび割れを防ぐ役割を果たします。
3. 建物の美観を保つ:目地は、外壁のデザイン性を高める要素の一つでもあります。
目地の色や素材、幅によって、外壁全体の印象を大きく左右することができます。
▪️目地がないとどうなるのか?(建物の耐久性への影響)
もし外壁に目地がなかったら、建物はどうなってしまうのでしょうか?
1. 雨漏りの発生:外壁材同士が密着していると、わずかな隙間から雨水が侵入し、雨漏りの原因となります。
2. 建物内部の腐食:雨水が建物内部に侵入すると、木材や鉄骨が腐食し、建物の耐久性を著しく損ないます。
3. 外壁材の破損:地震や温度変化によって建物が動いた際、外壁材がひび割れたり、剥がれたりする可能性が高まります。
4. 建物の美観の低下:外壁材が破損したり、雨水が侵入したりすると、建物の美観が損なわれます。
このように、外壁の目地は、建物の耐久性を維持する上で非常に重要な役割を果たしています。
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外壁目地の種類
外壁の目地には、様々な種類があります。
ここでは、代表的な目地の種類を紹介し、それぞれの特徴やメリット・デメリット、
住宅の部位(外壁材の種類)によって使われる目地の種類について解説します。
1. シーリング材(コーキング材)
特徴: ゴム状の弾性を持つ材料で、外壁材の隙間を埋めるために使用されます。
役割: 防水性、気密性を高め、建物の内部への雨水や湿気の侵入を防ぎます。
また、地震や温度変化による外壁の動きを吸収し、外壁材の破損を防ぐ役割も果たします。
種類: シリコン系、ウレタン系、変成シリコン系などがあります。
それぞれ特徴が異なり、使用する場所や外壁材に合わせて適切な種類を選ぶ必要があります。
耐久性: 一般的に、5年~10年程度が目安とされています。
定期的なメンテナンスが必要です。
2. モルタル
特徴: セメント、砂、水を混ぜ合わせた材料で、主にレンガやタイルの目地に使用されます。
役割: レンガやタイルを接着し、外壁の強度を高める役割を果たします。
耐久性: 比較的高い耐久性がありますが、ひび割れが発生しやすいというデメリットもあります。
3. その他
ガスケット: ゴムやスポンジ状の材料で、外壁材の間に挟み込むようにして使用されます。
バックアップ材: シーリング材を充填する際に、目地の奥に詰める材料です。
シーリング材の量を調整し、適切な形状に保つ役割があります。
▪️住宅の部位(外壁材の種類)によって使われる目地の種類を解説
サイディング: シーリング材が一般的に使用されます。
レンガ、タイル: モルタルが使用されることが多いですが、最近ではシーリング材を使用するケースもあります。
ALCパネル: シーリング材が使用されます。
外壁材と目地の組み合わせは、建物の耐久性や美観に大きく影響します。
適切な組み合わせを選ぶことが重要です。
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外壁目地の役割
外壁の目地は、建物を守る上で非常に重要な役割を果たしています。
ここでは、外壁目地の主な役割について解説します。
▪️外壁の防水性向上
外壁の目地は、雨水や湿気が建物内部に侵入するのを防ぐ役割を果たします。
特に、シーリング材(コーキング材)と呼ばれる材料で目地を充填することで、高い防水性を実現できます。
外壁材同士の隙間を埋めることで、雨水が建物内部に侵入する経路を遮断し、建物の劣化を防ぎます。
また、シーリング材は、柔軟性があるため、地震や温度変化による外壁の動きにも追随し、防水性を維持することができます。
▪️建物の構造を守る(地震や温度変化による動きの吸収)
建物は、地震や温度変化によって微妙に動きます。
外壁の目地は、この動きを吸収し、外壁材のひび割れや剥がれを防ぐ役割を果たします。
もし、外壁材同士が完全に密着していると、建物が動いた際に外壁材に力が集中し、ひび割れや剥がれが発生する可能性が高まります。
目地があることで、外壁材が互いに独立して動くことができ、力が分散されるため、外壁材の破損を防ぐことができます。
▪️外壁材の収縮によるひび割れ防止
外壁材は、温度や湿度の変化によって膨張したり収縮したりします。
目地は、この収縮を吸収し、外壁材のひび割れを防ぐ役割を果たします。
特に、窯業系サイディングと呼ばれる外壁材は、吸水性が高いため、温度や湿度の変化によって大きく伸縮します。
目地がないと、外壁材同士がぶつかり合い、ひび割れが発生する可能性が高まります。
▪️建物の美観を保つ
外壁の目地は、建物の美観を保つ役割も果たしています。
目地の色や素材、幅によって、外壁全体の印象を大きく左右することができます。
例えば、シーリング材の色を外壁材の色に合わせることで、一体感のある美しい外観を実現できます。
また、目地の幅を調整することで、外壁のデザイン性を高めることも可能です。
以上のように、外壁の目地は、防水性の向上、建物の構造を守る、外壁材のひび割れ防止、
建物の美観を保つなど、様々な重要な役割を果たしています。
定期的なメンテナンスを行うことで、外壁の目地を長持ちさせ、建物を長く守ることができます。
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外壁目地の劣化原因と症状
外壁の目地は、建物を守る上で非常に重要な役割を果たしていますが、
経年劣化や外部からの影響によって劣化してしまいます。
ここでは、外壁目地の主な劣化原因と、その症状について解説します。
紫外線、雨水、温度変化による劣化 外壁の目地は、常に紫外線や雨水、温度変化にさらされています。
これらの影響を受けることで、目地材が劣化し、ひび割れや剥がれが発生します。
1. 紫外線: シーリング材に含まれる成分が分解され、柔軟性が失われることで、ひび割れやすくなります。
2. 雨水: 雨水が目地の隙間から浸入し、建物内部を腐食させる原因となります。
また、雨水が凍結することで、目地材が膨張し、ひび割れや剥がれを引き起こすこともあります。
3. 温度変化: 温度変化によって、外壁材が膨張したり収縮したりします。
この動きに追随できず、目地材がひび割れたり、剥がれたりすることがあります。
シーリング材は、経年劣化によって硬化し、柔軟性を失います。
その結果、ひび割れや剥がれが発生しやすくなります。
シーリング材の耐用年数は、一般的に5年~10年程度と言われています。
しかし、使用する材料や環境条件によって、耐用年数は異なります。
定期的な点検を行い、必要に応じて補修を行うことが重要です。
▪️劣化を放置するとどうなるか?(雨漏り、建物内部の腐食)
外壁目地の劣化を放置すると、雨漏りや建物内部の腐食につながる可能性があります。
目地の隙間から雨水が浸入すると、外壁材の内部や建物内部の木材を腐らせ、建物の耐久性を著しく損ないます。
また、雨漏りは、建物の美観を損なうだけでなく、カビの発生やシロアリの発生を招く原因にもなります。
1. ひび割れ: シーリング材にひび割れが発生している状態です。
2. 剥がれ: シーリング材が外壁材から剥がれている状態です。
3. 外壁目地の剥がれ 硬化: シーリング材が硬くなり、柔軟性を失っている状態です。
触ると、ゴムのような弾力がなく、硬くなっているのがわかります。
4. 外壁目地の硬化 欠落: シーリング材が完全に剥がれ落ち、目地が空いている状態です。
これらの症状が見られた場合は、早めに専門業者に相談し、適切な補修を行うことをお勧めします。
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外壁目地のメンテナンス方法
外壁の目地は、建物を守る上で非常に重要な役割を果たしていますが、経年劣化や外部からの影響によって劣化してしまいます。
定期的なメンテナンスを行うことで、外壁の目地を長持ちさせ、建物を長く守ることができます。
ここでは、外壁目地のメンテナンス方法について解説します。
▪️DIYでできるメンテナンス方法
外壁の目地のメンテナンスは、DIYで行うことも可能です。
ここでは、DIYでできるメンテナンス方法として、シーリング材の打ち替え手順を紹介します。
1. シーリング材の打ち替え手順
古いシーリング材の撤去カッターナイフやシーリング剥がし工具を使って、古いシーリング材を丁寧に剥がします。
2. 古いシーリング材の撤去
目地の清掃ブラシや掃除機を使って、目地の内部の汚れやゴミを取り除きます。
3. 目地の清掃
プライマーの塗布新しいシーリング材を密着させるために、プライマーを塗布します。
4. プライマーの塗布
シーリング材の充填シーリング材を充填します。
均一に充填するように、ゆっくりと押し出すのがポイントです。
5. シーリング材の充填
仕上げヘラなどを使って、シーリング材の表面を滑らかに仕上げます。
6. 仕上げ
⚫︎必要なもの
材料:シーリング材
道具:プライマー、カッターナイフ、シーリング剥がし工具、ブラシ、
掃除機、ヘラ、マスキングテープ、軍手、保護メガネ
⚫︎注意点
作業を行う際は、必ず軍手と保護メガネを着用してください。
高所作業の場合は、足場を確保するなど、安全に配慮して作業を行ってください。
シーリング材は、種類によって硬化時間や使用方法が異なります。
取扱説明書をよく読んでから使用してください。
作業中に気分が悪くなった場合は、無理せず休憩してください。
▪️業者に依頼する場合の費用相場、業者選びのポイント
DIYに自信がない場合や、大規模な補修が必要な場合は、専門業者に依頼することをお勧めします。
業者に依頼する場合の費用相場は、使用する材料や施工面積によって異なりますが、
一般的には1メートルあたり千円程度が目安となります。
業者を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
実績: 外壁目地の補修実績が豊富な業者を選びましょう。
見積もり: 項目ごとに施工内容や範囲が記載されているか確認しましょう。
アフターフォロー: アフターフォローがあるか確認しましょう。
▪️定期的なメンテナンスの重要性
外壁の目地は、定期的にメンテナンスを行うことで、寿命を延ばすことができます。
定期的なメンテナンスとしては、以下の点が挙げられます。
定期的な点検: 数年に一度、外壁の目地を目視で点検し、ひび割れや剥がれがないか確認しましょう。
早期の補修: ひび割れや剥がれが見つかった場合は、早めに補修を行いましょう。
清掃: 定期的に外壁を清掃し、汚れを落とすことで、目地の劣化を遅らせることができます。
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外壁目地に関するQ&A
外壁の目地は、建物を守る上で非常に重要な役割を果たしていますが、経年劣化や外部からの影響によって劣化してしまいます。
ここでは、外壁目地に関するよくある質問とその回答をまとめました。
Q1: 外壁目地の耐用年数はどれくらいですか?
A1: 外壁目地の耐用年数は、使用するシーリング材の種類や環境条件によって異なりますが、
一般的には5年~10年程度が目安とされています。
Q2: 外壁目地のメンテナンス時期の目安は?
A2: ①新築後5年~10年、②前回のメンテナンスから5年~10年、
③目地にひび割れや剥がれが見られる場合、④外壁塗装のタイミング
Q3: 外壁目地のメンテナンスはDIYでできますか?
A3: 外壁目地のメンテナンスは、DIYで行うことも可能です。
しかし、高所作業や専門知識が必要となる場合があるため、
DIYに自信がない場合は、専門業者に依頼することをお勧めします。
Q4: 外壁目地の補修費用はどれくらいですか?
A4: 外壁目地の補修費用は、使用する材料や施工面積、業者によって異なりますが、
一般的には1メートルあたり千円程度が目安となります。
Q5: 外壁目地のメンテナンスを怠るとどうなりますか?
A5: 外壁目地のメンテナンスを怠ると、雨漏りや建物内部の腐食につながる可能性があります。
また、建物の美観も損なわれることがあります。
Q6: 外壁目地の種類はどのように選べばよいですか?
A6: 外壁目地の種類は、外壁材の種類や使用場所、予算などを考慮して選びましょう。
迷った場合は、専門業者に相談することをお勧めします。
Q7: 外壁目地のメンテナンスはどのくらいの頻度で行うべきですか?
A7: 外壁目地のメンテナンスは、5年〜10年程度で定期的に行うことをお勧めします。
Q8: 外壁目地のメンテナンスを業者に依頼する場合、費用はどのように支払えばよいですか?
A8: 外壁目地のメンテナンスを業者に依頼する場合、費用は、一般的に、施工完了後に支払います。
支払い方法については、業者と相談して決めましょう。
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専門家に相談して最適な解決策を
外壁の目地は、建物を守る上で非常に重要な役割を果たしています。
日頃、紫外線や雨水などの影響を受けることにより、目地材が劣化し、ひび割れや剥がれが発生します。
そのため、定期的なメンテナンスが重要となります。
DIYは費用を抑えることができますが、専門知識や技術が必要です。
業者依頼は費用がかかりますが、確実な修理が期待できます。
どちらを選ぶかは、DIYの経験、時間的余裕、予算などを考慮して判断しましょう。
専門家に相談して最適な解決策を見つけることで、美しく耐久性のある住まいを実現できます。
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