屋根の防水に欠かせない防水シート(ルーフィング)の役割
大切なご自宅を雨から守っている屋根ですが、屋根の表面側しか見たことがない方は、
瓦やスレート屋根といった屋根材が並べられていることによって雨が室内に入らないようになっていると、
思っている方も少なくありません。
しかし、実際のところは雨水の侵入を防止しているのは屋根材だけではなく、
屋根材の下にある防水シートが雨水の侵入防止の要となっています。
こちらの記事では防水シートの役割と屋根の基本的な構造についてご紹介いたします。
防水シート(ルーフィング)の役割
自宅の外観を見たときに瓦やスレートなどの屋根材を見ることはあっても、
屋根材の下にある防水シートまで見る機会は基本的にありません。
屋根材は一次防水を担い、防水シートは二次防水を担っています。
屋根材と防水シートの二重防水で雨水が住宅に入らないようにしています。
一次防水を担う屋根材は、雨が降ったときに直接雨を受け止め、大半の雨水を軒先へ流しています。
しかし、雨量が多い場合は屋根材の隙間から下に入り込む雨水もあります。
場合によっては屋根材が破損したり、強風で飛ばされたりした際、
屋根材しかなければ雨水が直接侵入してしまいます。
そのため、屋根材だけでは防ぎきれない雨水を室内に入り込まないように防水シートが敷かれます。
屋根の構造について
屋根は大きく分けて三層で構成されています。
▪️一層目:野地板(のじいた)またはベニヤ板
屋根の三層構造のうち、最も内側(住宅側)にあるのが野地板です。
野地板は防水シートや屋根材を設置するための支えの部分であり、
構造用合板や野地板などが使用されますが、いずれも防水機能はありません。
防水シートや屋根材のメンテナンスをしていれば雨水に濡れることはありませんが、
耐用年数はおよそ30〜40年であるため、張り替えなどのリフォームが必要になることもあります。
▪️二層目:防水シート(ルーフィング)
防水シートは野地板の上に敷かれており、三層構造の二層目にあたります。
屋根材の隙間から入り込んでくる雨水を防水シートで受け止め、軒先へ排水します。
とくに横殴りの雨や大雨の際、屋根材のみで雨の侵入を完全に防止するのはむずかしいため、
防水シートと屋根材を組み合わせることで、雨水を室内に入らないようにしています。
▪️三層目:屋根材(瓦など)
三層構造の最も外側にあり、普段みなさんが目にする部分が屋根材です。
瓦やスレート、ガルバリウム鋼板など種類はさまざまですが、屋根と聞いてイメージするのがこちらの屋根材です。
屋根材は雨を直接受け止めて軒先に排水するほか、風や太陽の熱、紫外線などから住宅を守る役割を担っています。
常に外的要因の影響を受ける部分であるため、劣化しやすく、こまめな点検・メンテナンスを行うことが大切です。
防水シート(ルーフィング)のメンテナンスで優良業者に依頼するためのポイント
①打ち合わせでの対応を確認する
防水シートの修理・交換を行う際、現状の屋根の状態を点検したうえで、
現在の状況の写真を収め、現状報告書として見積書と一緒に提示していただける業者をおすすめします。
なぜなら、屋根は基本的に見えない場所になるため、今の状況は屋根に上がった人にしかわかりません。
場合によっては不必要な工事まで提案される可能性もあります。
急いで施工しないといけない場所なのかどうかを判断する際にわかりやすいポイントとしては、
既存の防水シートがすでに破れていたり、下地が柔らかくなっている場合です。
その際は構造部まで雨水が侵入している可能性が高いです。
被害が拡大する前に必要最低限の工事まで含めて提案してくれる業者は優良業者でしょう。
②見積書に施工範囲や施工工程を記載している
たまに見かける見積書のなかには、屋根雨漏り工事 一式といった記載のみの場合があります。
これでは、屋根ということはわかっても、具体的な施工範囲や施工内容が全くわかりません。
屋根の施工内容から㎡などの施工範囲までしっかりと記載がされていることが大切です。
とくに屋根は見えない場所になるため、業者との認識のずれがないように、
しっかりと説明と流れを聞いてから進めていくことをおすすめします。
③施工写真(before⇨after)の写真を貰う
実際に依頼した場合、施工写真を提出しない業者も少なくありません。
工事が終わった後も100%雨漏りがしないとは限りません。
その際に施工した場所を写真で残して置くことにより証明になります。
民法では工事が完了した日から1年以内が瑕疵担保責任期間とされています。
泣き寝入りとならないように施工業者に通知して対応を求めることができます。
専門家に相談して最適な解決策を
屋根のメンテナンスは、長期的に住まいの安全性と快適性を保つために欠かせない作業です。
屋根に関するお悩みがある場合、早めに専門家に相談し、適切な対応を取ることが重要です。
これにより、屋根の寿命を延ばし、家全体の価値と安心感を維持することができます。
福岡市近郊や糟屋郡で屋根の点検や見積もりをご希望の方はお気軽に弊社へご相談ください。
屋根工事をご検討中のお客様で詳しい詳細を知りたい方はこちらから
⇨⇨⇨屋根工事の料金や流れ
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