2024/11/14
屋根工事施行までの注意点家の部位について

屋根の種類と特徴

家の外観を見た時にご自宅の屋根には様々な種類の屋根があります。

メンテナンスを行う上で、ご自身の自宅がどのタイプの屋根に当てはまるのか。

また、どのようなことに注意をした方がいいのか。

こちらの記事では、代表的な屋根の種類とその特徴についてご紹介します。

屋根種類

1. 切妻屋根(きりづまやね)

切妻屋根は、最も一般的で日本の住宅によく見られる屋根の形状です。

二つの面が頂上で合わさり、三角形の形を作ります。

シンプルな構造でありながら風雨に強く、施工も比較的容易なため、多くの住宅で採用されています。

また、切妻屋根は構造がシンプルで広く普及しているため、使用できる屋根材の種類が豊富です。

使用できる屋根材は、瓦・スレート材・金属材など、ほとんどが施工可能となっています。

雨漏りの修繕の際は、棟の数が多いほどメンテナンス費用が増えますが、

切妻屋根の場合は棟が頂点にある1本のみのため、その他の屋根よりもメンテナンス費用を抑えることができます。


メリット

①施工が比較的簡単で雨水が流れやすい

②排水性が良いシンプルなデザインでどんな建物にも馴染む

③メンテナンス費用が比較的安価


デメリット

①横風を受けやすい

②妻側に雨樋がないため、付帯部や外壁が雨風などの影響を受けやすい

切妻屋根

2. 寄棟屋根(よせむねやね)

比較的多くのお住まいに見られるスタンダードな屋根の形状で、頂上から軒先に向かって4方向に屋根の面がある構造です。

一番頂上部にある棟を大棟または本棟と呼び、傾斜のある棟は隅棟、もしくは下り棟と呼びます。

寄棟屋根は、切妻屋根に比べて風に対する抵抗力が強いのが特徴です。

全方向に斜面があるため、建物全体を包み込むような形になり、より一体感のある外観を作り出します。

4方に屋根があるため外壁の部分的な劣化が発生しずらいです。

また、切妻屋根よりも屋根の面が多いため、風雨や雪などの影響も分散されます。

特に雪が屋根に積もった場合、雨樋に雪が溜まって壊してしまうケースがありますが、

4面の屋根であれば分散するのでそのリスクは軽減できます。


メリット

①強風に強い外観が安定感のあるデザイン

②耐久性と耐候性が高い


デメリット

①屋根裏のスペースが限られる

②棟が切妻屋根よりも多いため、雨漏りのリスクが高くなる

寄棟屋根

3. 片流れ屋根

片流れ屋根は、屋根が一方向に傾いているシンプルな形状です。

最近ではモダンなデザインの住宅に多く取り入れられており、 スタイリッシュな外観が魅力です。

また、片流れ屋根は太陽光発電パネルを設置しやすい点でも注目されています。


メリット

①デザイン性が高い

②太陽光発電パネルの設置に適している

③雨水の排水がスムーズ


デメリット

①風の影響を受けやすい

②排水が一方向に集中するため、排水設備に注意が必要

③屋根と外壁の接合部からの雨漏りリスクが高い

片流れ屋根

4. 陸屋根(ろくやね)


陸屋根は、平らな屋根で、日本の伝統的な建物や現代建築の商業ビルなどでよく見られます。

鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建築物に用いられることが多い屋根形式です。

この屋根は、上にバルコニーや屋上庭園を作ることができるため、スペースの有効活用が可能です。

陸屋根のメンテナンスを行う際は、様々な防水工事があるため、建物にあった防水工事を行うことが重要となります。




メリット

①屋上を有効活用できるモダンなデザインに合う

②転落する危険性が少ない

③業者でなくても掃除などを容易にできる


デメリット

①雨水が溜まりやすく、排水設備が重要防水対策が必須

②雨漏りが発生した場合の雨漏り修繕費用が高い

陸屋根

5. 入母屋屋根(いりもややね)

入母屋屋根は、切妻屋根と寄棟屋根を組み合わせた形状で、 伝統的な日本建築に多く見られます。

豪華で荘厳な外観が特徴で、古民家や寺院などにも多く採用されています。

切妻屋根のように屋根裏の換気が取りやすいことと、寄棟屋根のように四方に軒が下がっているため、

雨が壁に当たりにくく耐久性が高いです。

複雑な構造のため、雨漏りのリスクが高く、雨漏りが発生した場合に原因を特定することが難しいです。

通常の屋根に較べると屋根の作りが複雑なため、補修を行う際に修繕費が高くなる傾向にあります。


メリット

①風に強く、耐久性が高い

②伝統的で重厚感と高級感のある外観

③断熱性と通気性に優れている


デメリット

①施工が非常に複雑でコストが高い

②メンテナンスが難しい

③雨漏りのリスクが高い

入母屋屋根

専門家に相談して最適な解決策を

屋根の形状や不具合の症状によって補修を行う際の施工方法は異なります。

誤った屋根の施工を行なった場合は、費用が多く掛かるだけではなく、症状が悪化する場合もございます。

専門家に相談して最適な解決策を見つけることで、美しく耐久性のある住まいを実現できます。

福岡市近郊や糟屋郡で屋根の点検や修繕のお見積りをご希望の方はお気軽に弊社へご相談ください。

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